小学生がバスケットボールに取り組む環境は様々な形がありますが、本格的に取り組みたいお子さんの選択肢の一つに少年団があります。
少年団は保護者やコーチの協力で成り立っているため、
「保護者の負担はどの程度??」
「仕事をしながら手伝いなんて出来るだろうか?」
「最終学年になったら役員もするの??」
など不安に思う方は非常に多いはず。
特に、少年団活動の中心的な役割を担う、役員の活動内容に不安を抱く人は多いのではないでしょうか?
人数の少ない少年団であれば、
「入って1年も経たずに役員に・・・・」
なんて事もあります。
この記事では、子供がミニバス少年団に在籍して4年、役員も経験した筆者が書きました。
少年団の役員について不安を抱く方に向け、役員の活動内容を具体的に紹介します。
保護者代表
保護者代表はその名通り、少年団の活動を取りまとめる仕事になります。
具体的な内容は以下のようなものがあります。
・コーチとの連絡係
・大会日程・会場注意点等の確認
・体育館割り当てを他の団体と調節
・新入団・体験入団の子への説明
・練習・試合中に起きた体調不良、怪我への対応や親への連絡
・試合中のスコアシートの記入
コーチとの連絡係
大会日程の確認や練習時間・場所の連絡を行います。
また、練習試合の予定はコーチが他のチームと直接話し合って決める事が多いです。
体育館割り当て等を確認し実施可能日を決定します。
大会日程・会場注意点等の確認
大会の会場は小学校の体育館や公共の体育館など様々です。
会場によって、
・駐車場の有無や駐車可能台数
・控室やアップ場所の指定
・公式ルールでなく特別なルールが加えられる
など違いがあります。
大抵の場合は主催者から案内が来ますので、内容を団員・他の保護者に伝達します。
体育館割り当てを他の団体と調節
練習出来る体育館は曜日ごとに他の団体と分けて使用する事が多いです。
しかし、学校行事の都合、体育館のメンテナンス、他の競技の大会などで予定が変わる事があります。
毎月、他の団体との話し合いをする事が必要になります。
新入団・体験入団の子への説明
少年団に興味を持った子がいる場合、体験で練習に参加→入団する流れが多いです。
体験練習に参加できる日程を本人と調節する。
体験で来た際に入団の流れや必要事項を説明する。
などの必要があります。
練習・試合中に起きた体調不良、怪我への対応や親への連絡
代表になると、周りへの連絡や確認事項の多さから、会場へ足を運ぶ機会がどうしても増えます。
そして、練習・試合では思いもよらないアクシデントが発生します。
すぐに病院を受診する必要のある事もあり、代表者だけでは判断出来ないことがあります。
その場合、保護者に判断してもらう事になるため、状況を確認し連絡します。
試合中のスコアシートの記入
試合中は点数やファールのカウントに間違えがないかを確認するため、ベンチに入り、スコアシートを書く仕事があります。
これも代表が行う事が多いため、書き方を知っておく必要があります。
副代表
基本的には代表が不在の時に代表の代わりをします。
また、チームによっては上記のうち副代表が完全に担うなどの分担をします。
会計
少年団活動で発生した金銭を管理する仕事です。
具体的な仕事内容は以下のようなものがあります。
・団員から年会費の徴収
・移動(車のガソリン代、高速道路費用など)にかかった費用を精算
・大会参加費の支払い
・必要物品の購入
・記念T-シャツや写真等の購入管理
団員から年会費の徴収
年2回ほどまとめて徴収します。
おおよその目安は、月/2000円程度です。
移動(車のガソリン代、高速道路費用など)にかかった費用を精算
離れた会場までの移動は乗り合わせで移動する事が多々あります。
その際にかかった交通費を精算します。
大会参加費の支払い
公式戦や年に数回開催されるローカル大会なども参加費がかかります。
かかる費用を調べて精算します。
必要物品の購入
スポーツ少年団として活動するためには様々な物品が必要です。
・テーピング類
・応急処置グッズ
・作戦ボード
・タイマー
・ユニフォーム
・練習試合で使用するビブス
など、細かいものをあげるとたくさんあります。
チームとして必要な物品を購入し精算します。
記念T-シャツや写真等の購入管理
大きな大会に出場すると、記念のT-シャツが販売されており、チームで揃える事もあります。
また、大きな大会になると会場にカメラマンが配置され写真の販売が行われています。
これらをまとめて購入し精算します。
会計監査
一般的に、年に2回ほど行われる定期総会が行われます。
総会の中では会計内容の報告がなされます。
総会資料を準備する際に、会計係が精算した内容に間違いがないかを事前に確認します。
その他の係
役員として承認される係は上記のものが多いです。
しかし、上記の内容だけでは少年団活動は成り立ちません。
筆者が在籍しているミニバス少年団には以下のような係もあります。
・練習の出欠確認を行う係
・当番の日程を決める係
・開放体育館・試合時の配車を調節する係
・会計の負担を減らす物品の購入係
・練習試合・大会のビデオを整理して共有する係
役員として気をつけなくてはいけないことは?
チームの雰囲気やコーチの方針は様々あります。
そのため、絶対の正解はありませんが、筆者の周りでよく起こるトラブルや、役員としての注意点をご紹介します。
親の熱量の違い
役員をする保護者の子供は高学年の事が多く、チームの中心を担っているケースが多いです。
そのため、役員の保護者は子供達が試合で勝つために、少年団活動への取り組み・子供たちの練習のサポートを熱心に行う方が多くなります。
一方、低学年の子供の保護者は以下の理由により少年団活動への熱量が低い場合が多いです。
・子供がまだまだミニバスに真剣ではない
・ミニバスだけの活動に特化させず色々な経験をさせたい
・下の子が小さく手が離せない
・新しいコミュニティーに馴染めていない
など、理由は様々あります。
子供たちに自分の代で良い結果を残してほしいという気持ちはすごく理解できます。
しかし、低学年の子達・保護者の気持ちを無視する事はしてはいけません。
これがしっかり出来ていないと、低学年の子達は本気で応援しようという気持ちにはなってくれません。
チーム全体が一つになっていない雰囲気は高学年に子達は敏感に察知します。
自分の代が良ければ良いと思っている方はほとんどいないとは思いますが、大会が近づき一生懸命になると周りが見えなくなってしまう事もあります。
強い代が続き、伝統のあるチームと周りから認知されると、
「俺、あのミニバス出身なんだよね。」
と、胸を張って言える自慢のチームになるかもしれません。
子供の熱量を追い越してしまう
役員の仕事は大変です。
「こんなに親も頑張っているんだから勝ってほしい。上手くなってほしい。」
そんな気持ちになるのは自然な事だと思います。
ただ、子供たちの熱量を追い越してはいけません。
「どうせなら全国に行きたいでしょ?」
「プロになりたいんじゃないの?」
子供が話しした事もない事を、いつの間にか親が目標として掲げてしまっている場合があります。
なかなか上手くならない、一生懸命やらない我が子にイライラする。
そんな悩みをお持ちの方へ向けた記事もあります。
以下のリンクから確認してみて下さい。
↓↓
まとめ
スポーツ少年団の活動は費用が安くできるメリットがある反面、保護者の協力が不可欠です。
特に、役員として活動するのは副業を1つ始めたくらい大変です。
しかし、お互いに大変さを理解しているからこそ、保護者同士では協力し合う精神が生まれます。
子供が卒団する時の達成感は大きなものになります。
子供が中学生・高校生と大きくなるにつれて親のサポートは不要になっていきます。
子供の成長を間近でみられる少年団は親にとっても良い経験になるはずです。
この記事を読み、具体的な内容をイメージする事で、少しでも不安が減る保護者の方がいてくれたら嬉しいです。
コメント