膝が内側に入る癖のある選手必見 バスケに多いケガを予防できるシューズとは??
バスケットボールは運動量・相手との接触が多く、ケガの発生率が高い競技です。
バスケット選手に多い、膝前十字靭帯損傷は
半年~1年と長期間の離脱を余儀なくされます。
発生頻度の高い足関節捻挫が癖になってしまうと、激しいプレーをするのが怖くなり最大パフォーマンスを発揮出来なくなるかもしれません。
長期の離脱や、痛み・不安によるパフォーマンス低下は、プレー出来る期間に限りのある中高生にとって特に深刻な問題で
・プレータイムの減少
・技術、体力練習不足
・ユニフォーム争いに影響
・進路に影響
など今後の競技人生・進路を大きく左右する事になりかねません。
整形外科クリニックに勤務する筆者は、毎日のように学生アスリートとトレーニングを行いますが、
医療現場で常々思う事は、
「予防に勝る治療はない」
です。
病院に来ている選手はすでにケガを負った状態です。
早期に復帰できるよう、ベストな治療を行うよう心がけていますが、そもそもケガをしない事がそれ以上に大切です。
昨今は、障害発生に対して理解ある指導者の方々もおり、練習の中で障害予防トレーニングを取り入れるチームは増加傾向にあるでしょう。
しかし、筆者の主観では、チームで決められた予防トレーニングをこなしているだけの選手と、自宅で自主的・意欲的に取り組む選手では効果が段違いです。
「予防トレーニングが大事な事は理解しているけど何をすればいいかわからない」
「正しく実施できているかどうかわからない」
そんな方々がほとんどだと思います。
本記事ではそんな悩みを抱えている方におすすめしたいトレーニング道具である
“リアライン・バランスシューズ”
をご紹介します。
リアライン・バランスシューズは、障害予防のスペシャリストである理学療法士が開発した商品で
- 何をすればいいかわからない→シューズを履いてスクワットするだけ
- 正しく実施できているかどうかわからない→自然と正しい動きになる
という優れものです。
バスケットに多い、“膝前十字靭帯損傷”と”足関節捻挫”を予防する事につながる道具ですので、
ケガを予防したい中高生(特に女子選手)は最後まで本記事を読み進めて頂く事をおすすめします。
バスケットで発生率の高いケガは??
バスケットで最も重要視するべきケガは膝前十字靭帯損傷でしょう。
膝前十字靭帯は損傷すると手術を必要とし、さらに復帰までに長期間を要する大ケガです。(8~12か月程度)
また、膝前十字靭帯損傷と比較すると、休止期間は短いものの発生件数が圧倒的なケガは足関節外側靭帯損傷、いわるゆ捻挫です。
リアライン・バランスシューズは、膝前十字靭帯損傷と足関節捻挫を予防するのに有効なトレーニング道具です。
頻度の高い大ケガ”前十字靭帯損傷”
前十字靭帯は脛骨(脛の骨)の前・内側から、大腿骨(太ももの骨)の後・外側にかけて走る靭帯です。
(下図の黄色の靭帯)

前十字靭帯損傷は、切り返しやジャンプの着地時に受傷する事が多くみられます。
受傷時に下図右側のように、膝が内側に入った姿勢、”ニーイン・トゥーアウト”になっている事が多いとされます。

誰もが1度は経験”足関節捻挫”
捻挫する事で、足関節の外側の靭帯は引き伸ばされます。
靭帯の耐えられる強度を超えて引き伸ばされると、靭帯が損傷します。

足関節の外側に存在する靭帯は大きくわけて3つ。
・前距腓靭帯
・踵腓靭帯
・後距腓靭帯
の3つです。

特に、前距腓靭帯は損傷の頻度が高く、足関節捻挫全体の65~73%を占めます。
足関節捻は発生頻度があまりにも高く、”よくあるケガ”と軽視されがちです。
そのため、適切な競技休止期間が設けられずに無理をする選手は非常に多く存在します。
元日本代表選手として活躍した、桜井良太さん(現レバンガ北海道GM)も複数回にわたる捻挫に悩まされた選手の1人です。
桜井さんは自身の経験を振り返り、正しい知識を得て、治療する事の大切さを伝えてくれています。
捻挫リスクの最も簡単なチェック方法はつま先立ちの動作を確認する事です。
両足でゆっくりつま先立ちした際に、小趾側(足の小指側)に体重が乗る事なくつま先立ち出来るかどうかをご確認下さい。
もし、小趾側に大きく体重がかかる場合は予防のトレーニングが必要です。
自宅での予防トレーニングに最適、”リアライン・バランスシューズ”とは?
膝前十字靭帯損傷、足関節捻挫を予防するのに有効なリアライン・シューズは、理学療法士である蒲田和芳氏が代表を務める株式会社GLABの商品です。
リアライン・バランスシューズは、関節の歪みを整えながら、理想的な関節の状態を作り出し筋肉を鍛えることができるトレーニング器具です。
リアライン・バランスシューズは膝関節用と足関節用の2種類あります。
初めて使用する方は基本的にはまず、膝関節用を使用する事がおすすめされています。


なぜリアライン・バランスシューズが有効なのか?
リアラインとは
リアライン=Re(再び)+align(配列する)
本来の動きを失った関節を理想的な状態に整えるということを表した言葉です。
説明の通り、リアラインシューズは捻挫により靭帯が緩んだり、痛みや筋肉の硬さによって崩れた身体のバランスを整えるのに適したトレーニング用具です。
バランスを整えるためには通常は、専門知識をもった医療者が選手の状態をチェックする必要があるため、個人で実施するのは非常に難しいです。
しかし、このリアライン・バランスシューズは履いてスクワットするだけで理想的なバランスを獲得する事を補助してくれる優れものです。
開発したのが理学療法士であり、医療機関のリハビリ室で実際に使用されることも珍しくありません。
(筆者が所属する整形外科クリニックでも使用しています。)
商品を販売する公式ページには多くのトップアスリートが使用していることが紹介されています。
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高校卒業後、強豪クラブ千葉ジェッツへの電撃加入が話題になった瀬川琉久選手。
瀬川選手は、高校時代より下駄を履いてバランスを鍛えるトレーニングをしていたそうです。
リアライン・バランスシューズを使用するのはこれとイメージが似ています。
リアライン・バランスシューズは、専門用具として開発されたものであるため、瀬川選手が使用した一般の下駄以上にバランスを鍛える効果があるものと筆者は思っています。
膝関節用リアライン・バランスシューズの特徴
膝関節用リアライン・バランスシューズは、膝をまっすぐ曲げることを習慣化させるためのトレーニング器具です。
具体的には以下のような効果が期待できます。
- 膝を第4趾の真上に保つための筋活動パターンの学習(中殿筋、内側ハムストリングス、内側広筋の活動量増大)
- 片脚スクワットにおける膝外反(ニーイン)の矯正
- 垂直跳び、反復横跳び、片脚幅跳びなどのパフォーマンス向上

購入は以下のリンクから、Amazonでも可能です。
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足関節用リアラインバランスシューズの特徴
足関節用リアライン・バランスシューズは、足の親指側(母指球)にしっかりと体重を乗せやすい状態に安定させるためのトレーニング器具です。
具体的には以下のような効果が期待できます。
- 距骨下関節回内筋(長腓骨筋、第3腓骨筋、長趾伸筋)の活動量増大
- 母趾球荷重の動作パターンの学習
- サイドステップ動作の改善

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リアライン(ReaLine) リアライン・バランスシューズ/足関節用
※基本的には、膝関節用のリアライン・バランスシューズを使用して、膝が真っすぐに曲げられる選手向けの商品です。
足関節だけでなく、膝関節のバランスにも不安がある方はまず膝関節用を使用してください。
リアライン・バランスシューズの使い方
リアライン・バランスシューズの使用方法はシンプルです。
①室内シューズを着用してリアライン・バランスシューズを装着
②両脚のスクワットを実施する
手順はたった2ステップです。
これだけで、障害を予防してくれる筋肉を鍛える・アライメントを整える事につながります。
手順はシンプルですが、スクワットの動きは意外と難しく、上手に実施出来ない選手もいます。
スクワットは全身の筋肉の強さ・硬さのバランスが取れていないと上手に実施する事が出来ません。
スクワットを上手に実施出来ない選手が抱える問題をまとめた記事もあります。
スクワット動作に自信のない方は以下の記事を確認して、ご自身の問題を見つけてみて下さい。
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>>バスケ上達の鍵。「パワーポジションがとれない」は理学療法士が解決
その他のおすすめ怪我予防アイテム
リアライン・バランスシューズはシンプルな手順で障害予防を可能にする優れたトレーニング用具です。
しかし、決して安価な商品ではないため、用意する事が難しい方もいらっしゃると思います。
予防効果は異なりますが、リアライン・バランスシューズ以外も膝前十字靭帯損傷、足関節捻挫を予防する商品はありますので以下でご紹介します。
ニーインを予防する筋トレにおすすめ”エクササイズバンド”
繰り返しになりますが、膝前十字靭帯損傷は、膝が内側に入る動作(ニーイン)により発生します。
ニーインを予防する筋肉として大事なのは、お尻の筋肉、特に股関節の外旋筋です。

股関節の外旋筋を鍛えるの有効なトレーニングは
クラムシェルと言われるトレーニングです。
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初めはバンドなしで実施しても十分トレーニングになります。
慣れてきたら以下のようなゴムバンドを用意するとさらに高いトレーニング効果を期待できます。
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※強いバンドにしてしまうとうまく実施できません。
弱い~中程度強度を購入してください。
足首も体幹も刺激する”バランスディスク”
捻挫を予防するのにおすすめできる商品はバランスディスクです。
のってバランスを取るだけで実施できるためおすすめです。
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まとめ
本記事ではバスケットに発生しやすい、”膝前十字靭帯損傷”と”足関節捻挫”を予防するのに有効なリアライン・バランスシューズをご紹介しました。
リアライン・バランスシューズは膝前十字靭帯損傷の原因になる「ニーイン」動作、
足関節捻挫の原因になる「小趾荷重」を改善するトレーニング用具です。
「自分は今までケガをした事がないから・・・」
「うちの子は身体が丈夫だから・・・」
そんな風に思ってはいけません。
「後悔先に立たず」
という言葉があるように、大ケガは突然やってきます。
「今までケガなんてしなかったのにね・・・・」と、後悔をしないためにも予防トレーニングに取り組みましょう。
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リアライン(ReaLine) リアライン・バランスシューズ/足関節用
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