【バスケ】ボール運びが出来ないガード必見。練習のコツを詳しく紹介

バスケットにおいて、「コート上の監督」と言われるのがポイントガードのポジションです。

ボールを長く保持し、周りの様子をよくみるポジションで、様々なスキルが求められます。

ポイントガードの大きな役割の1つが”ボール運び”です。

ボールを運ぶ方法は大きく分けて

・パス

・ドリブル

に分かれます。

パスで行う場合

などのメリットがあります。

一方、パスでボール運びを行うためには

・シューティングガードがレシーブするために走る

・センターがフラッシュして上がってくる

などの動きが必要になります。

1試合通してボール運びに参加する事で、

・シューターがシュートを打つことだけに集中出来ない

・センターがリバウンドに飛び込むための体力が削られる

などが発生する可能性があります。

試合状況にもよりますが、ポイントガードが1人で安定してボールを運ぶ事が出来ると周りの選手は安心して自分の役割に集中出来ます。

この記事ではボール運びに必要なスキルを以下に分けてご紹介します。

phase1　ボールをもらう前からボールの突き出しまで

相手のディフェンスがハードであるほど意識したいのがもらう場所。

サイドラインやエンドラインはディフェンス側の味方です。

ライン際に追いやられるとボール運びの難易度は上がります。

そのために必要なのは、スピードで相手を振り切る事ではなく、コンタクトしてボールを受けにいくこと。

クロスドライブ

ボールを受け取る事に成功しても油断してはいけません。

強度の高いディフェンダーはドリブルを突き出しからスティールを狙ってきます。

最初のドリブルの突き出しはクロスドライブで突き出す事をお勧めします。

ドライブは大きく分けると2種類あり

・オープンドライブ

・クロスドライブ

に分けられます。

ドリブルの突き出しでスティールされる選手のほとんどはオープンドライブを多用しています。

クロスドライブをスムーズに行う身体操作のポイントは、”胸椎の回旋可動域”を獲得する事です。

以下の記事に胸椎回旋可動域改善のポイントを詳しく書いています。

クロスドライブがスムーズに出来ない方はチェックしてみて下さい。

↓↓

ドライブでボールを失いたくないなら、この可動域をチェック！

phase2 ドリブルをついてから相手と並ぶまで

ボール運びの目的は相手を抜きさる事よりも、ボールを安全に運ぶ事です。

以下では、ディフェンスからのプレッシャーに負ける事なくボールを運ぶために有効なスキルを紹介して行きます。

スキップステップ

安全にボール運びをするためには相手ディフェンスの様子をよく観察する必要があります。

そんな時に有効なのがスキップステップです。

“へビーステップ”とも呼ばれるスキルです。

このステップのポイントはステップを踏んだ時にためを作ること。

この一瞬のためにより相手の状態を観察し適切な対応が出来ます。

反応しない→加速して抜き去る

コースを塞ぐように動く→反対に切り返す

ボールをとりにくる→ボールを守りながらコンタクトしてファールを誘う

こんな具合です。

ためを作るためには、”ポケットドリブル”というスキルが必須になります。

ポケットドリブルの存在を知らない。

または、うまく出来ない方は以下のリンクから確認してみて下さい。

練習方法や必要な可動域・トレーニング方法をまとめています。

↓↓

【バスケ】ポケットドリブルのコツ。練習してもできないはこれで解決

サイドヘジテーション

ボール運び時には出来る限りドリブルチェンジを行う回数は少ない方がミスが減ります。

ドリブルチェンジする事なくディフェンスとのずれを作る事が出来るのがサイドへジテーションというスキルです。

ボール運び以外の場面でも使えるスキルのため、ご存じない方は是非以下のリンクから確認してみて下さい。

練習方法が解説された動画や、お手本通りにやっているのに出来ない方向けのトレーニング方法を紹介しています。

↓↓

ハンドラー必須スキル「サイドヘジ」のキレが出ない理由4選

インバートドリブル

「インバート」の意味は

invert=「物の通常の位置を、上下逆さまにひっくり返したり、反対の順序に並べることによって、変更する」という意味です。

相手を抜き去るようなスキルではありませんが、ディフェンスとの距離をとる事に長けたスキルで、相手の強いプレッシャーから解放される際に有効です。

以下から詳しい練習方法を確認してみて下さい。

また、インバートドリブルで相手との距離を取るために最も大事な筋肉は太もも前の大腿四頭筋という筋肉だと筆者は考えています。

おすすめの大腿四頭筋のトレーニング方法を紹介していますので参考にしてみて下さい。

↓↓

【バスケ】”ボール運びのコツ”相手との距離をとるインバートドリブル

オープンロール

ボール運びを行う上で、フロントチェンジを出来る限り少なくする事はポイントの1つです。

オープンロールはフロントチェンジする事なく、方向転換できるスキルです。

通常のロールターンは相手がスティールにきたのをかわすのに有効ですが、オープンロールは相手との距離を取るのに有効です。

オープンロールの詳しい方法をまとめた記事は以下のリンクから確認する事が出来ます。

↓↓

【バスケ】ディフェンスとのズレを作る!ロールターンの練習方法

プッシュクロス

可能な限りフロントチェンジは減らしたいところですが、どうしてもフロントチェンジをする場合は、プッシュクロスという方法がおすすめ。

プッシュクロスは自分の手からボールが離れている時間が短い分、通常をチェンジよりのスティールされるリスクは減ります。

以下から練習方法を確認してみて下さい。

↓↓

【バスケ】スピードを落とさないドリブルのこつ”プッシュクロス”

※記事の中ではトランジションで使用する方法も紹介しています。

phase3 相手と並んでから

上述したようにボール運びの目的は抜く事ではありません。

しかし、「絶対に抜いてこない」と相手ディフェンスに判断されると、どんどんプレッシャーをかけられてしまいます。

状況次第では相手を抜きに行く場面も必要になります。

得点をとるためのドライブであれば、相手を抜いた後はドリブルをやめて”ステップ”に入ります。

しかし、ボール運びの場合は相手を抜いてからもドリブルを継続しなくてはならず、この場面の対応に苦戦する選手が意外と多い印象を筆者は持っています。

phase3では相手を抜きにかかり、横並びになってから必要なスキルをお伝えします。

リリースドリブル

ボール運びの状況で相手と横並びになった時は、前方のスペースが広く空いている事が珍しくありません。

そんな状況であれば、細か細かくドリブルを強くよりも、ボールを前方に大きく突き出すと空いてディフェンスはついてこれません。

具体的なドリブル方法が解説された動画をご紹介します。

ジェイルドリブル

相手ディフェンスを抜いても、後から追いかけてこられてスティールされるリスクがあります。

そんなリスクを低減させるのがジェイルドリブルです。

ハーフコートでの1対1、またはピックアンドロールを仕掛けた場面で使用するされる頻度が多いですが、ボール運びの場面でも使えます。

ジェイルドリブルを上手く行うためには相手とコンタクトしても押し負けない事が非常に大切です。

押し負けない低い姿勢をパワーポジションといいます。

パワーポジションを知らない、又は練習しても良い姿勢がとれない方は以下のリンクを確認してみて下さい。

理学療法士である筆者がパワーポジションをとるコツ、必要なトレーニングやストレッチ方法を解説しています。

↓↓

理学療法士直伝「パワーポジション」を作るストレッチ・トレーニング

まとめ

それぞれのポイントは以下の通り。

phase1　ボールをもらう前からボールの突き出しまで

→コンタクトしてボールを受けとりに行く。突き出しは出来るだけクロスドライブでボールを守る。

phase2 ドリブルをついてから相手と並ぶまで

→相手を抜きに行くよりもズレを作りながら進めるスキルを使用する。

phase3 相手と並んでから

→相手を抜きに行く場面では抜いた後のスキルを駆使して状況を整理する。

ボール運びは相手にスティールされるとすぐに失点する可能性の高い場面であり大きなプレッシャーがかかります。

ボール運びで使えるスキルを練習して、チームから信頼されるガードを目指してみて下さい。