バスケが上手くなるためには色々なスポーツを経験しよう NBA選手も実践するマルチスポーツのメリットを紹介
2023年沖縄で開催されたバスケットワールドカップ。
この大会で男子日本代表は過去最高の3勝を挙げ、大躍進を遂げました。
「本当にこの男が、日本にいてよかった!!」
実況者がそう叫ぶほどの活躍を見せた選手が、帰化選手である、”鷹ちゃん”こと「ジョシュ・ホーキンソン選手」です。
バスケットの本場、アメリカで育った彼の幼少期の憧れの選手をご存じでしょうか?
なんと意外なことに、メジャーリーグで活躍したイチロー選手だそうです。
NBA選手ではないんですね。
イチロー選手はメジャーリーグ生活の大半をシアトル・マリナーズで送りました。
ホーキンソン選手はシアトルに出身で幼少期には野球も行っていたことから、イチローのファンになったそうです。
野球のレベルも相当なもので、高校生の頃には155kmの球を投げるピッチャーだったそうです。
(肘の怪我もあり高校で野球は辞めたそう。)
日本でこのレベルであれば間違いなくドラフトの目玉として注目されます。
そんな選手が高校で野球を辞めるとなったら野球界に衝撃が走るでしょう。
その後、野球と同時にバスケットも行っていたため、バスケットで推薦をもらい大学で活躍。
NBA選手にはなれなかったものの、Bリーグ入りし現在の活躍に至ります。
日本の高校生が、野球、バスケットどちらの競技でもプロ入りするようなレベルに至る話はまず聞いた事がありません。
しかし、スポーツ大国アメリカでは決して珍しい話ではないようです。
アメリカを始めとしたスポーツ先進国は幼少期は単一の競技に特化する事無く、
シーズンによって行うスポーツを変えるなど複数の競技を経験する「マルチスポーツ」の考え方が一般的。
マルチスポーツのメリットは科学的に証明されてきており、
・運動神経の向上
・怪我の予防
・燃え尽き症候群の予防
など様々。
日本でも少しづつではありますが、マルチスポーツの重要性が謳われるようになってきており、書籍も発売されております。
本記事では、マルチスポーツがスポーツ選手として大成するためにいかに重要であるかをお伝えします。
NBA選手の他競技歴
世界最高峰のリーグであるアメリカNBAでMVPを受賞した。得点王に輝いた。殿堂入りした。
などの輝かしい経歴をもつ選手の多くは高校時代までにバスケット以外の競技を経験しています。
| マイケル・ジョーダン | 野球、アメフト |
| レブロン・ジェームス | アメフト |
| コービー・ブライアント | サッカー |
| アレン・アイバーソン | アメフト |
| ジョエル・エンビート | バレー |
| スティーブ・ナッシュ | サッカー |
| ステフィン・カリー | サッカー、ゴルフ |
| ドリュー・ホリデー | バレー |
| ジェイソン・テイタム | アメフト |
| ニコラ・ヨキッチ | 水球 |
| ルカ・ドンチッチ | サッカー |
| カイリー・アービング | テニス |
| 八村塁 | 野球 |
他競技でも大学からの推薦をもらえるレベルであった選手もたくさんいるそうです。
マルチスポーツを行うメリット(科学的根拠あり)
日本では小学生でも勝利至上主義傾向のあるチームは少なくありません。
「周りの子も毎日のようにバスケの練習してるからうちの子も迷惑かけないように練習させないと・・」
このように考える保護者の方は非常に多いのではないかと推察いたします。
しかし、マルチスポーツを行うメリットはたくさんあり、科学的な根拠もあります。
本格的にメインスポーツを行う前の方であれば、是非、様々なスポーツに触れられる環境を準備してあげて下さい。
また、既にメインのスポーツに特化してしまっている方もマルチスポーツのメリットを確認頂き、出来る範囲で取り組んでもらう事をおすすめします。
運動神経の向上
詳しい内容は後述しますが、バスケットだけでなく他の競技に取り組む事は運動神経を向上させる事につながります。
幼少期から単一のスポーツに取り組んだ方が、確かに競技スキルは向上し短期的には結果が出やすい傾向にあります。
しかし、マルチスポーツを取り入れる事により、
・バスケットでは鍛えづらい筋肉がつく
・様々な運動感覚、刺激を得られる
・競技ごとに異なる戦術理解が早くなる
など大きなメリットがあり、小学生の頃には全く歯がたたなかった相手と中学生になったら立場が逆転。1対1では負ける気がしない。
なんてことが起こる事は想像にたやすいでしょう。
2016年には全米ストレングス&コンディショニング協会(NSCA)が長期的運動能力開発に関する指針を論文として発表しています。
↓↓
National Strength and Conditioning Association Position Statement on Long-Term Athletic Development
論文の中では10の指針を掲げていますが、その中に幼少期のスポーツサンプリング(マルチスポーツ)を推奨する事が明示されています。
一部引用すると
Literature has stated that
a sampling approach does not restrict elite sporting devel
opment, but in fact, facilitates longer sporting careers and
increases the chance of sustained participation in physical
activity
(文献によると、サンプリング・アプローチは、エリート・スポーツの発展を制限するものではなく、むしろ、より長いスポーツ・キャリアを促進し、身体競技への持続的な参加の可能性を高めると述べている。)
アメリカでは幼少期より色々なスポーツに触れる機会を増やすように勧められています。
怪我のリスク軽減
マルチスポーツを実施している選手は単一のスポーツに特化して行う選手に比べで怪我のリスクが低い事が研究により明らかになっています。
筆者が調べた研究
によると
専門スポーツの時間の長さ>年齢になると障害発生リスクは増大する。
・専門スポーツ時間:自由運動時間=2:1の割合を超えると障害発生のリスクが増大。
(専門スポーツの時間が長くなると障害発生が増える。)
・早期の専門スポーツ特化は重症な障害発生のリスクになる。
事がわかっています。
この研究をわかりやすく要約した内容はこちらから
↓↓
【ミニバス】これって練習のしすぎ?頻度はどれくらいが適切?対策は?
メインで行うスポーツの時間が年齢を超えないように実施する事が障害発生リスクを抑えます。
マルチスポーツにより様々な身体の動かし方をする事で身体にかかる負荷が一局に集中する事無く、運動量を確保できます。
燃え尽き症候群の予防
バスケットがいくら大好きでも幼少期からバスケット1本に特化する事はおすすめできません。
筆者はカレーライスが大好きですが、朝・昼・晩、全てカレーだと2日目の晩にはうんざりしてしまいます。
極端な例かもしれませんが、大好きなものでもそればかりになると飽きます。
この状態に陥ると慢性的なストレスが原因で起こるとされる「燃え尽き症候群」を発症する可能性が高まります。
他競技に取り組む事で、
・他にはないバスケットの魅力を改めて感じる機会につながる
・色々なコミュニティーに所属する事でストレスの軽減
などが期待出来ます。
どんな競技がバスケットの技術向上に役立つか?
他競技とバスケットがどのように関わっているかを具体的に紹介します。
✅の見出し部分をクリックすると細かい説明まで見れるようになっていますので、気になる部分はチェックしてみて下さい。
サッカー

身につくバスケットスキル
✅細かいフットワーク
バスケットは手を使ってドリブルするため、多少フットワークが鈍くても手が器用であったり、フィジカルが強いと1対1でも勝ててしまう事があります。
ところが、サッカーの1対1は足でボールを操作しながら、さらに足でフェイントをかけ相手ディフェンスと駆け引きをします。
これはバスケットで行うフットワーク以上に細かく、素早い動きが求められます。
✅オフボールムーブの上達
ボールをもっていないオフェンス選手の動きを「オフボールムーブ」と表現します。
サッカーはバスケット以上にこのオフボールムーブが重要な競技で、ボールを持っていない選手が積極的に動き、
フリーになる事で得点が生まれるケースが多くあります。
サッカーに取り組む事でオフボールムーブの意識が向上する事が期待できます。
野球

身につくバスケットスキル
✅動体視力・協調性の強化
野球のボールは小学生でも時速100km/h近いスピードでボールが自分に向かってきます。
速い球を打つために「視る」力である動体視力と捉えた情報に対して適切に身体を動かす協調性が鍛えられます。
スピードがあり素早くドライブしてくる選手に対応する事が出来るようになったり、一瞬フリーになった選手を見逃さないでパスする力がつくかもしれません。
✅投げる力の向上
バスケットのボールは重たいですが、コートが狭いため、片手で全力投球する機会は非常に少ないです。
一方、野球ではピッチャーはもちろん、どの野手でも全身を使って遠くに速い球を投げる事が必要とされます。
強いパスを簡単に出せるようになると得点機会をアシストする選手になれるかもしれません。
バレー

身につくバスケットスキル
✅ジャンプ力の向上
スパイクを打つ選手は助走をつけ、腕を思いっきり振った全力ジャンプする事が必要です。
バスケットも高さが重要な競技ですが、バレーはバスケット以上に全身を使ってジャンプする機会が多く、ジャンプ力の向上が期待出来る競技です。
✅相手の動きを見る・予測する
相手の打ってきたスパイクがどこに落ちるかを予測するためには相手の身体の向き、目線、スイングの向きやスピードなどを洞察する事が必要になります。
バレーは相手の動きを注意深く洞察する機会が毎プレー必要になるためこの能力を伸ばせる競技と言えます。
バドミントン

身につくバスケットスキル
✅パワーポジションを取り続ける下半身
バドミントンは狭いコートで行われる競技ですが、、ものすごいスピードで飛んでくるシャトルに素早く反応するため、常にパワーポジションを取り続ける下半身の力・瞬発力が必要になります。
止まっている状態から素早く動く能力を求められるバドミントンの経験は、緩急のある選手になる近道かもしれません。
✅手首のスナップ力向上
バドミントンのようなラケット競技は手首を柔軟に使う必要があります。
柔軟で強い手首は良いシュートや、多様なパスを可能にします。
水泳

身につくバスケットスキル
✅上半身・胸椎可動域向上
バスケットは全身使うスポーツですが、上半身の使い方は意外と限定的です。
速く泳ぐためには上半身の持っている可動域をフルに稼働させる必要があります。
また、上半身だけでなく、胸椎(背骨の胸のあたり)を回旋させる動きも多く行います。
バスケットのドライブを仕掛ける瞬間は胸椎の可動性がないとスムーズに行う事ができません。
✅関節の負担なく有酸素運動可能
陸上で行うスポーツはジャンプ、ダッシュの度に関節への負荷がかります。
水泳は水の浮力により関節への負荷をかける事無く筋力強化を行う事が可能です。
メインスポーツで運動量がどうしても多くなる選手にとって最適のスポーツになりえます。
柔道・相撲

身につくバスケットスキル
✅コンタクトスキルの強化
柔道、相撲、アメフト、ラグビーなどはバスケット以上に激しいコンタクトが必要なスポーツで、相手とのコンタクトスキルを磨くのにとても役立ちます。
アメリカではアメリカンフットボールがメジャースポーツのためNBA選手でも経験者が多いそうです。
日本でアメフト以上にラグビーの方が普及率が高いですが、小学生チームはやや少ないため、柔道・相撲などで鍛える事が多くなるかと思います。
まとめ
| 競技 | 身につくバスケスキル |
| サッカー⚽ | 細かいフットワーク オフボールムーブの上達 |
| 野球⚾ | 動体視力の強化 投げる力の向上 |
| バレー🏐 | ジャンプ力の向上 相手の動きを見る・予測する |
| バドミントン🏸 | パワーポジションを取り続ける下半身 手首のスナップ力向上 |
| 水泳🏊 | 上半身・胸椎可動域向上 関節の負担なく有酸素運動可能 |
| 柔道・相撲🥋 | コンタクトスキルの強化 |
マルチスポーツ実践時の葛藤
筆者の息子は小学校1年生からミニバス少年団で活動しています。
少年団の理解もあり、低学年のうちは練習は週末だけに限定。
その他の平日は水泳教室に通ったり、サッカースクールで汗を流しています。
息子は全てのスポーツ活動に意欲的に取り組み、とても楽しそうに実施しています。
しかし、良い事ばかりではありません。
以下で筆者が2年以上、マルチスポーツを実践してみて大変だった点をご紹介します。
バスケットに集中すべきという声があがる
チームの人数が多くない事もあり、4年生になった息子も公式戦に出場するようになりました。
そうなると周りからの目は少し変わります。
「もう試合に出る立場なんんだからサッカーじゃなくてバスケットを練習したら??」
こんな事を直接言われる事もあります。
「〇〇は毎日練習していないからいつも元気そうでずるい。」
こんな事を息子自身が言われる事もあります。
そんな時は息子の表情からも怒りや悲しみが伺えます。
日本では当たり前でないマルチスポーツを実施するのは簡単ではありません。
「プロになりたければ・勝ちたいならとにかくボールに触れる時間を増やさないといけない。」
メインスポーツに幼少期から特化するべきだと考えるコーチ、保護者も一定数いるのが現状だと思います。
筆者はマルチスポーツを推奨していますが、考え方は人それぞれです。
マルチスポーツを実践していくためには、周りの方々の理解してもらう必要があります。
「コーチの考え方は古いですよ。今の時代はマルチスポーツが主流でNBA選手も・・・・」
「〇〇さんの息子は、バスケしかしないから怪我ばっかりなんですよ。マルチスポーツで色々な負荷をかければ・・・・」
こんな風に他人の考え方を真っ向から否定するマインドでは、チーム内で必ず揉め事に発展します。
大切な事は相手の意見を否定せずに自分の考えを伝えること。
「息子はバスケットが大好きです。コーチに習った事をしっかり家でも自主練して頑張っています。ただ、低学年の今は様々なスポーツや経験を積ませて人間として大きくなってほしいと私は思っています。」
「確かに〇〇は練習を休む事はあるけど、その日は水泳やサッカーでしっかり体力作りしてバスケットも上手になるように努力しているよ!」
このようにメインスポーツであるバスケットを軽視しているわけではない事を伝えるとお互いを理解できるかもしれません。
マルチスポーツの話に限らず、コーチとの考え方が合わない方はどのように対応すべきかをまとめた記事もあります。
筆者はバスケットコーチとして活動しているため、コーチとしての目線で書いていますのでお悩みの方は是非以下のリンクからチェックしてみて下さい。
↓↓
>>【ミニバス】怖い、信頼出来ないコーチとのトラブルどう解決する?
疲労の蓄積
競技特性の違いにより、身体への負荷を分散させるメリットがマルチスポーツにはありますが、バスケット(メインスポーツ)の練習量を減らさずに他の競技を実施していると疲労は通常より蓄積します。
筆者は怪我に対応するスペシャリストである理学療法士として10年以上整形クリニックに勤務しています。
医療現場でも使用する道具やケアの考え方をまとめた記事がありますので気になる方は以下から確認してみて下さい。

↓↓
>>【バスケ】プロもおすすめ 疲労回復を促進するケア用品まとめ
スクール代が家計を圧迫
マルチスポーツを実践する上で大きなデメリットは費用がかさむ事です。
専門のコーチが丁寧に指導してくれるようなスクールは月謝が1万円以上かかる・・・なんて事も珍しくないでしょう。
よほど家計に余裕のあるご家庭を除いて、この問題は工夫してやりくりする必要があります。
以下で筆者が費用を抑えるために行っている工夫をご紹介していきます。
公共団体が運営する教室を利用する
地域によって異なりますが、市町村が運営する教室などは営利目的でないことから月謝も安く抑えられる傾向にあります。
筆者の息子は市の体育館で開催される水泳教室に通っています。
週1回の実施のため頻度は多くないものの、年間でかかる費用は13,000円です。
月に換算すると1,100円程度。
他のスクールに比べると格安と言っていい値段です。
スポーツ体験イベントに参加する
こちらも地域によって開催頻度は差があると思いますが、プロスポーツチーム(ユース、スクール)や市町村がスポーツに興味を持つ子供を増やす施策として体験会などを行っている場合があります。
こういった体験会は無料で開催される事がほとんどです。
1日限定で開催されるイベントが多いですが、多数のスポーツを一度に経験出来る機会は貴重です。
アンテナを張って情報を探していると、意外と色々な箇所で開催されています。
他競技経験者の友達と遊ぶ
仲の良い友達がサッカーをしているなら公園にサッカーボールを持って出かけて遊ぶ。
バレーをしている友達がいるならレシーブの仕方を聞いて練習してみる。
など、本格的な取り組みでなくても十分なスポーツ経験になります。
筆者が子供の頃から仲の良かった野球部の友人はバスケットが大好きで毎日のように昼休みは一緒に体育館でバスケットを楽しみました。
背が高く、足の速かった友人はみるみる上達し、端からみるとバスケ部と勘違いされるレベルになりました。
まとめ
✅スポーツ先進国では幼少期にはメインのスポーツに特化せず、複数競技を行うマルチスポーツが一般的。
NBA選手も例外ではなく、他競技の経験がある選手がほとんど。
✅マルチスポーツの主なメリット
・運動神経の向上
・怪我のリスク軽減
・燃え尽き症候群の予防
✅他競技がバスケのスキルに活きる理由
| 競技 | 身につくバスケスキル |
| サッカー⚽ | 細かいフットワーク オフボールムーブの上達 |
| 野球⚾ | 動体視力の強化 投げる力の向上 |
| バレー🏐 | ジャンプ力の向上 相手の動きを見る・予測する |
| バドミントン🏸 | パワーポジションを取り続ける下半身 手首のスナップ力向上 |
| 水泳🏊 | 上半身・胸椎可動域向上 関節の負担なく有酸素運動可能 |
| 柔道・相撲🥋 | コンタクトスキルの強化 |
✅マルチスポーツを実践するには大変な事もある
・周りに理解してもらえるようにコミュニケーションをとる
・疲労蓄積に注意する
・費用を抑えて実施できるように工夫する
日本においてまだまだ浸透していないマルチスポーツを実践していくのは簡単ではありません。
しかし、多くの国でメリットがある事がある事が知られているように、日本でも昔に比べて理解してもらえるようになりつつあります。
筆者が知る限り、まだまだマルチスポーツの情報をは多くありません。
書籍も少ないですが、以下の本はマルチスポーツの有用性をわかりやすく解説されいます。
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以下の本はマルチスポーツが競技能力向上だけでなく、社会を生き抜く力を育てることも解説されています。
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本記事でマルチスポーツに興味をもった方には是非一度手にとって頂きたい書籍です。
メインスポーツだけでなく、様々な経験を積むことはお子さんの将来に必ずプラスの影響を与えるものと筆者は信じています。
本記事を読み、マルチスポーツの魅力を感じて頂ける方が少しでもいることを願っています。
無限の可能性を秘めたお子さんの成長を上手にサポートするきっかけになって頂く事を願っています。


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