ミニバスの一番の目的は、
バスケットを“好きになること”。
これは絶対に大事。
子どもが笑顔で体育館に来て、仲間と練習して、上手くなる喜びを感じる──
それが何より大切です。
でも子どもたち自身はそうはいきません……。
「あいつには絶対負けないぞ!!」
「休まず練習して絶対に1番になってやる!!」
「○○の大会で絶対に優勝するぞ!!」
バスケットをする子どもたちはみんな真剣。
保護者だって、できれば勝たせてあげたいし、子どもも「勝ちたい!」と強く思っているはずです。
しかし、「勝利」だけを目指して無理に練習を行ったり、コーチからの厳しい叱責が続くような環境では子供たちがバスケットを好きになるのは難しいはずです。
そこで気になるのは、
じゃあ、勝つためには、何を優先的に鍛え、どんな練習をすると良いのか?
もちろん
- ドリブル
- シュート
- ディフェンス
- パス
全部大事。
でも実は、科学的に“もっとも勝敗と関係が深い”と証明されている能力があります。
そのヒントをくれるのが、スペインプロリーグ(ACB)323試合を分析した研究論文、
「Identifying Basketball Performance Indicators in Regular Season and Playoff Games」
(レギュラーシーズンとプレーオフの試合におけるパフォーマンス指標の特定)
です。
プロリーグを調査した論文ですが、ミニバスにも参考になる結果が出ていましたので本記事で紹介します。
全文を確認したい方は以下のリンクから確認してみて下さい。
↓↓
Identifying Basketball Performance Indicators in Regular Season and Playoff Games
(GarcíaらによるACBリーグ323試合を分析した研究より)
論文で分かった「勝利を決めやすい要素」
スペインプロリーグ(ACB)323試合を分析した結果、
勝ちチームと負けチームを分けたスタッツは以下のように分かれました。
■ レギュラーシーズンにおいては・・
- アシスト
- ディフェンスリバウンド
- 成功したシュートの本数
■ プレーオフ(短期決戦)においては・・
- ディフェンスリバウンドだけが勝敗を左右した。
これ、すごく大事なポイントです。
ミニバスの大会は、
- 1日で何試合もする
- トーナメント方式
- 負けたら終了
- 相手によって戦術を変える余裕が少ない
- 時間が少なく1プレーの価値が高い
まさに短期決戦(プレーオフ)と同じ構造です。
そして論文では、
短期決戦で勝敗を分けた唯一の要素が「ディフェンスリバウンド」でした。
つまり──
ミニバスで勝ちたいなら「リバウンド力」を鍛える事が大切と言えるかもしれません。
有名バスケ漫画、スラムダンクに登場する湘北高校のキャプテンプ、赤木の名言
「リバウンドを制するものはゲームを制する」
は統計的にも正しかったわけです。
リバウンドのために鍛えるべき能力
リバウンド=身長が高くないと取れない、と思われがちですが、実は違います。
身長が高い選手だけがリバウンドを取れるわけではなく、以下のような能力が決め手になります。
① ジャンプ力(瞬発力)
リバウンドの最重要能力。
キレ良く跳べる子はリバウンドに強いです。
ジャンプだけに限らず、ダッシュなど瞬発力を必要とする動きは、
筋肉量だけで決まるわけではなく、コツがあります。
どんなトレーニングが必要かを以下の記事にまとめてありますので参考にしてみて下さい。
↓↓
【バスケ】筋肉だけじゃない!瞬発力のある選手はこんな練習をする!

② コンタクトに負けない体幹
リバウンドは体をぶつけ合う場面が多く、コンタクトに強いことはもちろん大切。
相手と接触してもバランスを崩さず、自分の有利なポジションを取り続けるためには体幹の筋力を鍛える必要があります。
体幹トレーニングの方法に迷っている方は、以下の記事を参考にしてみて下さい。
論文をもとにした自宅でも出来る体幹トレーニングメニューを確認できます。
↓↓
体幹を鍛えるとバスケが上手くなる?研究で実証された8週間コアトレメニューを紹介

③ ポジション取りのスキル(IQ)
バスケットIQの高い選手は
- シュートが打たれた瞬間に相手を探す
- ファールを取られないようにお尻で相手を押し出す
- ボールの落下点を予測する
- 片手で相手を押さえ、片手でボールを見る
- ボールがリングに当たる直前に一歩先を動く
などの能力が高い傾向にあります。
バスケット選手に必要な“賢さ”は、一般的なIQ(Intelligence Quotient)とは異なり、
AIQ(Athletic Intelligence Quotient)と呼ばれる、“スポーツ特有の判断力”を鍛える必要があります。
このAIQはNBAでも重要視されており、NBAの入団試験にあたるドラフトコンバインでも測定されるほど要視されています。
AIQとは何か?どうやって鍛えるか?を詳しく解説した記事は以下から確認可能です。
↓↓
【バスケ】センスがある子の秘密 バスケ選手に必要な”AIQ”とは?

まとめ:ミニバスで勝ちたいなら、「リバウンド」を磨こう
科学的な研究でも
ミニバスと同じ状況である“短期決戦”のプレーオフで
勝敗を分けたのはリバウンドだけでした。
だからこそ、
✔ ジャンプ力
✔ 体幹・コンタクト力
✔ ポジション取りの技術
この3つを鍛えれば、試合の勝率は確実に上がります。
リバウンドを取れるチームを作る事=過度な練習を強いる事なく勝てるチームを作ることになります。
リバウンドを強化することで、子どもたちが楽しみながら成長し、
その結果として「勝ち」に近づくことを目指してみて下さい。


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