ドライブでボールを失いたくないなら、この可動域をチェック!

ドリブルスキル

スティールされるのが怖いならこれをチェック!

バスケットにおいて、ドリブルは非常に重要な技術です。

同じドリブルでも、

・相手にボールをとられないようにキープするドリブル

・速攻で縦に素早く進むドリブル

・相手との1対1の局面で駆け引きをしながらしかけるドリブル

など、様々な種類があります。

ドリブルをつく機会の特に多いガードの選手にこんな悩みを抱えている選手はいないでしょうか?

「ドリブルをつくのは得意。相手にとられないようにキープは出来る。けど、なぜか1対1でドライブするのは苦手・・・」

バスケットの現場に携わっていると、こんな悩みを抱えた選手が非常に多くいます。

そんな悩みをもった選手に一度チェックしてもらいたい動きがあります。

それが、

胸椎の回旋可動域

です。

この記事でわかる事

・胸椎の回旋とは何か?

・なぜドライブに胸椎回旋が必要か?

・胸椎回旋改善のためのトレーニング

脊柱について

下のイラストは人の背骨を横からみたものです。

・首の骨である頚椎が7個

・胸の骨である胸椎が12個

・腰の骨である腰椎が5個

・骨盤の骨の一部である仙骨が1個

合計24個の骨を合わせて「脊柱」と言います。

この脊柱が、

前方に倒れていく動きが「屈曲」

後方に倒れていく動きが「伸展」

捻れるように動くのが「回旋」です。

ドライブの種類

ドリブルを使ってゴールにアタックするドライブは大きく分けると以下の2種類に分けられます

①オープンドライブ

②クロスドライブ

オープンドライブ

ドリブルの突き出しを、フリーフット側につき始めるドライブの事です。

体を捻る必要がなく、自由に動かせるフリーフットから動かすため初速のスピードを出しやすいのが特徴です。

しかし、ディフェンスにとってボールを触りやすいドライブでもあます。

クロスドライブ

ドリブルの突き出しを、ピボットフット側につき始めるドライブの事です。

オープンドライブに比べてスピードに乗りづらいデメリットはありますが、

体を捻った状態でドライブが始まるため、ボールを自分の体で確実にガードする事が出来ます。

オープンドライブに比べ、トラベリングになりづらいのもメリットです。

有効なのはオープン?クロス?

オフェンス(特にガードの選手)が最も怖いのはドライブを止められ、ボールを失うターンオーバーではないでしょうか?

ボールを保持できていれば、ストップしてシュートやパスに切り替える事も出来きます。

ドリブルを継続して、リトリートしてオフェンスを仕切り直すことも出来ます。

クロスドライブが得意な選手は前述した理由からボールをしっかりプロテクト出来るため、ドライブでターンオーバーを減らす事ができるでしょう。

もちろん状況によって使い分ける事が重要ですが、

クロスドライブを上達させる事はドライブの得意な選手になるため重要な要素です。

クロスドライブ上達のポイント

クロスドライブとオープンドライブの最も大きな違いは体の捻れが加わる点です。

上述した「脊柱」のスムーズな捻れが必要ですが、全体が捻れるわけではありません。

それでは

①頚椎 ②胸椎 ③腰椎

のうち重要な部分はどこでしょう?

多くの方は③の腰椎(腰)だと想像したのではないでしょうか?

実は重要なのは②の胸椎です。

詳しい説明はここでは省きますが、

頚椎・腰椎は「屈曲」や「伸展」が出やすい構造に

胸椎は「回旋」が出やすい構造になっています。

胸椎回旋可動域改善のエクササイズ

胸椎回旋の可動域を改善するポイントは2つあります。

1.胸椎周囲の組織の柔軟性改善

2.腹部・腰椎の安定化

胸椎周囲の組織の柔軟性改善

胸椎周囲に存在する筋肉などが硬くなると胸椎は可動性を失います。

体を動かす事で、これらの組織はほぐれます。

運動の方法が解説された動画をご紹介します。

腹部・腰椎の安定化

上記のエクササイズを行うだけでもある程度の可動域改善が期待出来ます。

これでも改善しない、又はさらに改善を目指したい方は腹部・腰椎の安定化を図ってみましょう。

脊柱の模型を手にとった事を想像してみて下さい。

胸椎を回旋させようとした場合どのように動かすでしょうか?

胸椎だけを把持して回旋させようとすると、脊柱全体が回旋してしまいます。

胸椎をしっかりと回旋させるためには腰椎を片手で固定するとうまく回旋します。

これが腹部・腰椎の安定化が必要な理由です。

必要なエクササイズが説明されている動画をご紹介します。

まとめ

クロスドライブに必要な胸椎回旋可動域についてお伝えしました。

胸椎回旋はドライブのためだけでなくディフェンスやパス、様々なシュートスキルにも必要です。

胸椎回旋は大きな動きではないため、エクササイズもやや難易度が高いですが、継続してパフォーマンスアップを目指してみてください。

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