激しいディフェンスに有効”ハーフターンへジ”
バスケットにおいてドリブルはとても重要なスキルです。
ドリブルの上手な日本人で代表的な選手は、NBA、メンフィスグリズリーズへのキャンプに参加中の河村勇輝選手が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?
2023年沖縄で開催されたワールドカップ、2024年パリオリンピックでも河村選手がよく使っていたスキルがあります。
それが、“ハーフターンヘジ”というスキルです。
相手のディフェンス強度が高く、素早くドライブコースに入ってこようとするディフェンスにより有効なスキルです。
・ハーフターンへジとはどんなスキルか?
・ハーフターンへジの練習方法とスキル向上のための身体の使い方
ハーフターンへジとは?
へジテーションとは日本語で「躊躇する」という意味があります。
ディフェンスに対して半身になり、ターンをするように見せかかてアタックするスキルです。
実際の方法を解説されているわかりやすい動画をご紹介します。
ハーフターンへジがうまく出来ない原因
ハーフターンへジはシンプルなスキルですが細かいテクニックが詰まったスキルです。
動画の通りに練習してもうまく出来ない方は以下の項目をチェックしてみて身体の動きを改善してみて下さい。
パワーポジションがうまく取れない
ハーフターンへジのスキル上達だけでなく、様々な基本動作になるのがパワーポジションです。
ターンに入る直前にパワーポジションがしっかり取れている必要があり、これが出来ないとスムーズにターンするようには相手から見えません。
パワーポジションが取れない原因は人によって様々です。
ここで問題を感じる方は以下のリンクを参考に、パワーポジションがうまく取れるように練習をしてみて下さい。
>>理学療法士直伝「パワーポジション」を作るストレッチ・トレーニング
ポケットドリブルが出来ない
ハーフターンのためのステップとドリブルのリズムがバラバラだとスムーズにこのスキルを行う事は出来ません。
リズムを揃えるためにはボールをポケットに収める、ポケットドリブルの技術が必要になります。
ポケットドリブルの方法がわからない、練習してもうなく出来ない方は、
以下のリンクから練習方法やこつをまとめた記事に移動し、確認してみて下さい。
頸部・胸椎の可動性が低い
ハーフターンを入れるには上半身を捻る可動性(胸椎の回旋)が必要です。
胸椎周囲に存在する筋肉などが硬くなると胸椎は可動性を失います。
可動性を失った胸椎でハーフターンをしようとすると、下半身も一緒に動き、
アタックの一歩が遅れてしまいます。
胸椎体を動かすためには、以下のような運動が必要です。
また、胸椎の回旋に加えて、首を動かすため首を回旋させる可動域も必要です。
意外な事に首の可動性は姿勢が悪くなる事で低下します。
姿勢の悪さをよく指摘される方は以下のリンクで姿勢改善に取り組んでみて下さい。
ドリブルが弱い
首ふりを行い、ターンを行なった後は、強いドリブルを1つついて前に進みます。
弱いドリブルでは急加速する身体についていけず、ボールが置き去りになってしまいます。
そのため強いドリブルをつく必要があります。
普段から、ドリブルが弱いと指摘される・練習しても強いドリブルが出来ない方は
以下のリンクを参考に強いドリブルをつくための筋肉を使う練習を実施してみて下さい。
沈み込みが遅い
ハーフターンへジは、ターンするように見せる(緩)と
急加速し抜く(急)の差がはっきりしているほど効果を発揮します。
初速が遅い、緩急をつけたドライブに苦手意識がある選手はこれが問題になっているかもしれません。
その場合は以下のリンクから、初速を上げるコツを学んでみて下さい。
>>【緩急のヒミツ】ドライブの初速が遅いならこのトレーニング
まとめ
ハーフターンへジはシンプルなスキルですが、リズムの取り方、ドリブルの強さやタイミングなどが難しく、練習が必要なスキルです。
上手く行うポイントは
・パワーポジションをしっかりとる
・ポケットドリブルをしっかり行う
・胸椎の可動性を確保する
・ドリブルを強くつく
・沈み込みを早くする
ことでした。
以上のポイントを達成る筋肉・身体の使い方を身につけて、試合でも使える
ハーフターンへジを習得してみて下さい。
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