昨今の日本においてバスケットボールは
2020東京オリンピックで女子が銀メダルを獲得。
2023年ワールドカップで男子が大躍進。
世界最高峰のリーグであるNBAでも活躍する選手が出始め、非常に人気が高まっています。
バスケットを始めてみたい、お子さんにやってもらいたい!と考えている人も少なくないと思います。
ただ、最初の1歩を踏み出すのはどの競技でもハードルが高く感じるものです。
・道具はどんなものを準備すべき?
・バスケ以外にも迷っている。バスケの良いところはなんだろう?
・完全な初心者で始めて大丈夫?少しくらい練習しておくべき?
・少年団に入ると保護者の負担はどれくらいある?
この記事は、読んだ方のバスケットを始める事への不安を少しでも解消するために作成しました。
今回は、少年団に入ると保護者の負担はどれくらいある?と疑問を持つ方の不安を解消するため、
息子が少年団に入り5年、バスケットに関わって30年の筆者が詳しくご紹介します。
少年団に入る事で発生する主なお手伝いは以下の通りです。
・練習への参加連絡・送迎
・月1回程度の練習の当番
・定期総会や交流会への参加
・練習試合や開放体育館練習、公式戦の配車担当
・練習試合の運営手伝い
・役員業務
スポーツ少年団とは?
JSPO(日本スポーツ協会)によるとスポーツ少年団は以下のような団体と定義されています。
「スポーツ少年団」は日本最大の青少年スポーツ団体です
「スポーツ少年団」では、子どもたちはスポーツを楽しむだけでなく、学習活動、野外活動、レクリエーション活動、社会活動、文化活動などを通じて協調性や創造性を養い、社会のルールや思いやりのこころを学びます。
JSPOホームページより引用
スクールやクラブチームと違い、コーチはボランティアで行われ、保護者の強力で成り立っています。
練習頻度は週3〜5回が一般的です。
参考までに筆者の息子が加入しているチームの練習スケジュールは以下の表の通りです。
保保護者の負担
ここからが本題です。
前述したように、少年団活動はボランティアで成り立っている事が多いです。
保護者にかかる負担はどんなものがあるかをご紹介します。
練習への参加連絡・送迎
練習の頻度は概ね3〜5回程度のところが多いです。
最近の傾向は、アプリを使って練習の出欠を確認します。
ボタンを押すだけなので操作は簡単ですが、練習時間・場所などを確認し、親が記入・連絡する作業が必要になります。
また、少年団は近隣の小学校が3〜4校集まりチームを作る事が一般的です。
練習場所は小学校の体育館を使う事がほとんどです。
自分が通う小学校で練習が行われていれば、子供が歩いて練習に行けますが、遠い小学校が練習の基本場所になっている場合もあります。
家の近い保護者に乗り合わせをお願いしたりする事もあります。
月1回程度の練習の当番
少年団のコーチはほとんどがボランティアで成り立っている事がほとんどです。
練習の運営は思った以上にやる事があり
・必要物品の準備
・カーテン・窓・電気・冷暖房など環境の整備
・怪我、体調不良などトラブルへの対処
・練習記録の記載
・清掃
・帰宅出来ない子供がいないかを確認
などがあります。
練習のコーチングに加えて、これらをボランティアのコーチに任せる事は難しいため、当番制で練習の手伝いを行います。
慣れれば難しい事はありませんが、練習を行っている2〜4時間の間、時間が拘束される事は大変です。
特に、下の子が未就学児でお留守番が出来ない家庭にとっては大変でしょう。
夫婦で協力したり、預け先を事前に確保できないと一緒に体育館に連れて行く必要があります。
筆者も未就学児が2人おり、体育館に連れて行く事があります。
初めの1時間は周りの大人に可愛がられたり、持参した遊び道具で楽しんでいますが、
長い練習時間があると、どうしても飽きてしまいます。
定期総会や交流会への参加
年度の予算・決算の報告や、役員の選定などが行われるのが定期総会です。
年度が変わる春と、役員が変わる秋の年2回程度の開催が一般的です。
所要時間は1時間程度です。
大事な大会の前後や卒団のタイミングで、コーチ、団員、保護者の交流会が開催される事もあります。
練習試合や開放体育館練習、公式戦の配車担当
スクールやクラブチームであればチーム専用のバスを所有している事もありますが、
少年団の場合は試合がある度に配車が組まれて会場まで向かう事が多くあります。
この時は我が子だけでなく、他の団員の子を乗せる事もあります。
地域にもよりますが、高速道路を使っての運転や、雪の降る地域では凍結路面を運転するのは緊張します。
普段、車の運転をしないお母さんはここに不安を感じる事をよく聞きます。
また、家庭に1台しか車がない場合、配車で1日車を利用する事で、
残された家族は外出先に制限が出てしまいます。
練習試合の運営手伝い
練習試合が週末に組まれるとそのお手伝いをする必要もあります。
会場が自分達の学校の体育館になる場合は
・会場設営
・駐車場案内
・施設使用の注意喚起
・試合の進行の手伝い(テーブルオフィシャル)
・試合のビデオ撮り
などがあります。
保護者で役割分担しながら実施します。
会場が相手チームの場合でも
・試合の進行の手伝い(テーブルオフィシャル)
・試合のビデオ撮り
は実施する事が多いです。
練習試合を組まれる頻度は団によって違いはありますが、毎週のように実施するチームもあります。
筆者の周りの団の話を聞くと2週間に1回はあるところが多いと思います。
役員業務
団の中でも中心的に運営に携わるのが役員です。
役員は、大抵の場合は最上級生の保護者が担う事が多いため、団に入る前から気にする必要はありません。
しかし、5,6年生から始める場合は、もしかしたらすぐに役員をするようにお願いされる事もあるかもしれません。
そのような状況の方のために役員の活動内容を具体的に書いた記事もあります。
興味のある方は↓↓をクリックして確認してみて下さい。
>>【ミニバス少年団の役員とは??】仕事の内容を具体的に紹介
ミニバスに加入して5年 筆者の感想
「スポーツ少年団は親が大変・・・・」
本当によく聞く声ですが、筆者の感想としては、バスケットが好きな方は全く苦なく行えます。
家でゲームばかりしていた子供が、仲間と一生懸命練習する姿はとてもカッコ良いと思います。
負けて悔しい、もっと上手くなりたいと努力する姿を見るのはとても楽しいです。
子供だけでなく、他団員の成長を間近で感じる事ができ、
「子供って本当にすごいなーー」
といつも学びがあります。
送迎やお手伝いは大変ではありますが、私はそれ以上に得られるものも大きいと感じています。
もちろん、少年団活動が辛くて仕方ないとの声もあります。
「私は楽しめる自信がない・・・」
そんな方も事前の心構えをしていれば乗り越えられます。
少年団加入前の心構え
少年団の方針・目標をある程度把握しておく
同じ少年団でもチームによって方針は様々です。
・ある程度勝利する事を目標に掲げているチーム。
・楽しむ事が第一のチーム
・代によって大きく方針が変わるチーム
など。
勝利を目指す方針のチームには遠くの小学校から通ってくる子もいます。
地区のバスケットボール協会のホームページにアクセスすれば大会の過去の結果が載っています。
毎年の成績を見ると、ある程度傾向がわかります。
さらに、体験会等で団の雰囲気やコーチに話を聞いてみるとお子さんに合っているどうかの判断材料になると思います。
お手伝いの内容を把握する
事前に保護者負担がある事を理解して入った保護者の方々は、
「大変だけど、子供が楽しそうにバスケットをしているのを見るのが嬉しいです。」
こんな声がよく聞かれます。
事前にどんな負担があるかを理解できていると対策が出来ます。
・夫婦で分担の仕方を話し合い
・練習場所へは子供1人で行けるのか確認
・用意する物、費用を確認し予想外の出費にならないように調査する
・チームの目標や方針を知っておく
などを把握すると役に立ちます。
保護者にも温度差がある事
少年団に加入する保護者の少年団活動に対する熱量もは本当に様々です。
・自身もバスケットの活動が大好きで、毎回練習に行くのも苦じゃない
・自分の子が試合に出るのなら行きたいけど、そうじゃなければ・・・
・貴重な休みが潰れるのはツライ・・・出来れば何も行きたくない・・・
・バスケットを見てるのは楽しいけど、保護者間のコミュニケーションが上手くとれなくて・・・
こんな具合です。
色々な方が色々な思いを持っています。
適度な距離を保ちながら、自分の無理のない範囲でお手伝いを行うようにしましょう。
まとめ
この記事では少年団の保護者にかかる負担についてまとめました。
再度まとめると以下の通りです。
・練習への参加連絡・送迎
・月1回程度の練習の当番
・定期総会や交流会への参加
・練習試合や開放体育館練習、公式戦の配車担当
・練習試合の運営手伝い
・役員業務
少年団はクラブチームやスクールに比べると保護者が負担しなければいけない事は多いのが現状です。
関わる頻度が多ければ当然、人間関係でも気を使わなければいけない事も発生します。
これらの煩わしさから、
「少年団に入れたくない・・」
「どうして仕事でもない事にこんなに一生懸命にならないと・・」
などと悩まれる方は正直多いです。
しかし、子供が何かに夢中になって取り組む事は本当に素晴らしい事だと筆者は思います。
そして、バスケットは様々な魅力が詰まったスポーツです。
私はミニバスのコーチとしても活動しています。
少年団に入った頃には集中力がなく話を聞けなかったような子が、目を輝かせて仲間とコミュニケーションをとるようになります。
休日はゲームばっかりだった子が、嬉しそうにバスケットボールを抱えて友達と体育館に練習しにいく事もしばしばです。
運動神経も心も急激に発達する時期であるお子さんが、
「バスケットをやってみたい!!」と言ってきたら是非、無理のない範囲で応援してあげてほしいなと思います。
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