バスケットを始めて間もない選手にとって、ディフェンスの際にどこに立つか?を理解するのはとても難しく感じるものです。
「ディフェンスする場所、反対だぞ!!」
「どこを守ってるんだーー!」
「ゴールを守るんだぞー!」
そんな声がコーチからとぶ光景をよくみます。
この記事を読めばそんな風に指摘される事を減らせるかもしれません。
ポイントはディフェンスの基本ポジションを理解する事です。
以下で具体的に解説していきます。
小学生の子にもわかるように漢字を少なく、表現を簡単に書くように意識しましたので、是非お子さんと一緒に見てみて下さい。
デジフェンスの基本ポジション1・2・3線
ディフェンスはボールのある位置をいつでもわかっておかなくては行けません。
ボールを持っている選手へのディフェンスは❶。これが1線のディフェンスです。
ボールを持っている選手のとなりにいるディフェンスが❷。これが2線のディフェンスです。
ボールを持っている選手より遠く、2線の選手よりはなれているディフェンスが❸。これが3線のディフェンスです。
ボールのある場所によってディフェンスが立つ場所は変化します。
ボールが横に移動した場合は以下のように変わります。
1・2・3線をおぼえたら次は、どこ立てばいいかをおぼえましょう。
1線の立つ場所
ボールを持っている人へのディフェンス(1線のディフェンス)のポイントは、
・ボールを持っている人とゴールをつないだ線の上に立つ。
・手をのばせば相手にさわれるところに立つ。
この2つをおぼえておけば大丈夫。
初心者のうちはこれをおぼえておくだけど大丈夫!
どこにボールがあっても1線の基本はこれです。
2線の立つ場所
2線のディフェンスは1線に比べると少しむずかしくなります。
2線のディフェンスの大事なポイントは
・パスカットをできるところに立つ
・相手を見うしなわないところに立つ
・ボールを持っている人がせめてきたら助けられるところに立つ
の3つです。
それぞれを具体的にみていきます。
パスカットをできるところに立つ
❷の位置が2線です。
右と左はどちらが正しいでしょうか?
正解は右です。
左の場合は後に下がりすぎているため、❶からパスがきてもパスカットできません。
右の場合は1歩動くだけでパスカットできます。
相手を見うしなわないところに立つ
下の場合はどうでしょうか?
右は先ほどと同じところに立っています。
左はパスカットをするため、もっと前に出ています。
実は前に出過ぎてもいけません。
前に出すぎると相手が見えなくなってしまい、後にかんたんに走られてチャンスを作られてしまいます。
右の場合だと、相手がしっかり見えるので、相手が後にきても一緒に下がる事が出来ます。
ボールを持っている人がせめてきたら助けられるところに立つ
次はどうでしょうか?
今度は左もパスカットできるし、後に走られないところに立っています。
しかし、2線は❶がせめて来た時に助けるディフェンスをしなければ行けません。
左は相手に近づきすぎているため、助けようとして動いても間に合いません。
右の場合は少し下がると助ける事に成功します。
以上のポイントをまとめます。
・1歩動けばパスカットできるところに立つ
・相手より少しだけ後に立つ
・近づきすぎない
3線の立つ場所
最後は3線です。
3線で大事なことは、
・相手より少しだけ前に立つ
・自分のマークから思いきってはなれる
相手より少しだけ前に立つ
下の図の3線の2人をくらべてください。
左のデフィフェンスは相手の少し後ろに立っています。
右のデフィフェンスは相手の少し前に立っています。
左のディフェンスのように後ろに立ってしまうと、相手に簡単にゴールの近くに入られてしまいます。
一方、右のディフェンスのように少し前に立つと、
ゴールに近づいてくる相手を体でブロックする事ができます。
自分のマークから思いきってはなれる
次はボールの位置が変わります。
ボールの位置が変わると、3線になる選手も変わります。
3線の選手が相手にくっついているのが下の図です。
3線の役割の一つに、ドリブルして攻めてきた選手を止める(ヘルプ)があります。
自分の相手にべったりとくっついているとこのヘルプに素早く行くことが出来ません。
下の図は、自分の相手から離れている状態です。
自分の相手から離れてい事で、ヘルプが間に合うようになります。
まとめ
以上をまとめると
・ボールを持っている人とゴールをつないだ線の上に立つ。
・手をのばせば相手にさわれるところに立つ。
・1歩動けばパスカットできるところに立つ
・相手より少しだけ後に立つ
・近づきすぎない
・相手より少しだけ前に立つ
・自分のマークから思いきってはなれる
ディフェンスは相手に合わせながら立つ場所を変化させる必要があり、慣れるまで難しく感じると思います。
コーチが丁寧に指導する事が望ましいですが、限られた練習時間の中では難しい場合もあります。
基本をしっかり学ぶ事で、自分で状況を理解し、動く力は格段に上がります。
バスケットを始めたばかりの選手の参考になると嬉しいです。
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